2012年、愛知県立芸術大学とケルン音楽大学との交換留学制度が新しく出来て、学内で選考されて2012年4月から2013年3月までの1年間ケルン音楽大学の大学院に留学しました。
そして、現在は、ミュンヘン音楽演劇大学の修士課程の現代音楽科と、修士課程の上にあたるMeisterklasseという課程のピアノ科にて学んでいます。
ケルン音楽大学への交換留学は、決まったのが急でしたので、住居やビザ、ドイツ語もままならない状態のままケルンへ来て、最初は生活していくのがやっとでした。事務関係では、日本では考えられないようなひどい対応を受けたり、日本との違いにとまどうことも多くありました。ビザに関しては、早くに申請していたにも関わらず、連絡が一切なく不安になって外人局へ再び行くと申請がされていないことになっていたりということもありました。自分でとにかく積極的に動かないと大変なことになる、と学びました。しかし、留学生活も2年終えて、色々なことに刺激を受けながらも、今では集中して勉強に取り組んでいます。
ケルンではクラシックのみを学びましたが、現在は現代音楽にも興味を持ち、ここミュンヘンで1年現代音楽を学びました。色々な視点から音楽を学ぶことで、今までとは少し違った楽譜の読み方ができたり、新しい曲の解釈のアイディアも浮かんできたりします。
また、ミュンヘンではコンサートの数も多く、学生は破格の値段でコンサートへ足を運ぶこともできますし、自分自身も演奏する機会は少なくないので、とても良い環境の下で勉強することができます。来年には修了試験を控えており、リサイタルとCDの作成が課題になっています。
あと2年間はミュンヘンで勉強できる予定ですので、ドイツで勉強できる機会を無駄にしないようにこれからも積極的に学んでいこうと思っています。
(2014年10月30日)